完璧なカノジョの秘密


「学生の本分は勉学だろう?彼氏なんて、まりあにはまだ早いぞ」

「なに言ってるのお父さん。そんなんだから、頭凝り固まっちゃったんでしょう?学生は、恋に、愛に生きればいいのよ」


あぁ、始まった。

お父さんとお母さんの価値観のぶつけ合い。

ここまで価値観の合わない2人が、どうして結婚したのかが、私には分からない。



「2人とも、私そろそろ迎えが来るから、行くね」

「おっ、お母さんも見たい~」

「ヤメテ」


即答で却下して、私は玄関の外へ出る。


ーガチャッ

すると、すでに到着していた清人が、扉の開く音で、こちらを振り返る。


「おー、準備出来た……か…っ!?」


そして、私の姿をみた瞬間、顔を赤く染めて、目を見張り、口を開けたまま固まった。


あっ……清人、やっぱり浴衣もカッコイイなぁー。


紺色の縦じま……滝縞藍鼠の柄の浴衣に身を包んでいる清人は、いつもより色気か倍増していた。


なんというか、遠くから見ても、目を惹くような神々しさがあるというか…。


なんか、今さらながら、なんてハイスペックな人を彼氏にしてしまったんだろうと不安になった。



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