完璧なカノジョの秘密


そして、ここへ到着した何人かを見送りながら、私は本命を待ってハラハラする。


有谷君、美樹さんを連れてきてって言ったけど、ここまで来るの、わりと大変かも…?


今さらながら、自分の考えが浅はかだったなと落ち込んでいると、足音が聞こえた。


すぐに役を果たす為に、私はそれっぽく台座に腰かける。


「お待たせ、まりあ先輩!」

「これが、目的だったの、海!!」


すると、それは念願の2人だった。

美樹さんを連れてきた有谷君が、私に笑いかける。

私は、「ありがとう」という気持ちを込めて、頷いた。


「こんにちわ、秋野 美樹さん」


私はあくまで笑みを浮かべながら美樹さんを見つめる。

すると、美樹さんは怪訝そうに私を見た。


「私に復讐したいの?自分の彼氏とられたから」

「いいえ、今日は美樹さんと話したかった」


挑発してくる美樹さんに、私は冷静にそう返事する。


もう、感情に惑わされて、自分の気持ちを見失ったりしない、そう決めたから。








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