御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
ファンデーションをつけないよう、気をつけて。
「これでいいですか?」
すると今度は雪成の手が、美月の背中と肩に回る。隙間なくぴったりと抱き合って、雪成は美月の耳元にささやいた。
「……本当はずっとこうしたかったし、されたかった」
「え?」
(ずっと……?)
顔を上げると、そのまま唇に触れるだけのキスが落ちる。
不意打ちのキスに、当然、雪成の唇にはほんのりと美月のグロスが移ってしまった。
「ちょっ、い、いくらなんでも、その、ここは仕事場ですしっ……」
こんなところを人に見られては大変である。
慌ててポケットからハンカチを取り出して雪成の唇をぬぐった。