御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「その、ですから、私にできることであれば……」
「俺を癒すのはお前にしかできないよ」
「……癒す?」


 肩でも揉めばいいのかと首をかしげる美月に、雪成はニッコリと無言で微笑んだ。


------


 その夜、美月は雪成に連れられて都内の外資系ホテルのスィートルームに宿泊することになった。

 食事も全て部屋に運ばせて、基本的にずっと二人きりである。


「あの……どうしても?」
「どうしても、だ」


 雪成はワイングラスを揺らして中身を煽るように飲み干すと、空になったグラスをベッド横のサイドボードに置き、両手を広げる。


「おいで、美月」
「……はい」


 美月はゴクリと息を呑み、ベッドの縁に座る雪成に歩み寄った。



< 122 / 323 >

この作品をシェア

pagetop