御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 食事の間も緩められなかった雪成のネクタイに手を伸ばし、外す。

 ベストを脱がせ、それからシャツの襟のボタンに手をかけると、
「手が震えてるぞ」
と、雪成が笑った。


「だって……本当にこんなことで癒されるんですかっ?」


 美月の頬が朱に染まる。
 恥ずかしさのあまり、少しつっけんどんになってしまったが、仕方ない。

 基本的に美月は受け身で、自分から男性の服を脱がせたりという経験がほぼないのである。


「ああ、すごく癒される」


 ハッキリきっぱりと言い放つ雪成だが、こういうのは『癒し』とは言わないに決まっている。

 完全に遊ばれていると思いながら、それでも雪成が上機嫌には違いないので、シャツの前をはだけさせた。

 雪成はパーソナルトレーナーをつけて体調管理をしているので、一切の無駄のない、引き締まった体をしている。


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