御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 ウォークインクローゼットには、昨日百貨店の外商部が数人がかりで運んできた、大量の美月の洋服が詰まっていた。

 好きなものを着ていいと言われたので、極力シンプルな水色のワンピースを選んだのだが、タグを見たら海外の一流ブランドばかりで、ひっくり返りそうになった美月である。総額いくらなのかは考えたくもない。


「どうでしょうか」
「なにも着てないときが一番可愛いが、これも可愛いな」


 そして美月の額に軽くキスをする。


 そういう雪成は、麻の半袖シャツにジーンズというラフな格好であるが、ハッとするほど見栄えがいいので、シンプルな着こなしがさまになっていた。


「日に焼けるから帽子も必要だ」
「はい、帽子もたくさんクローゼットにありましたから、大丈夫です」


(けれどいったい今からどこに行くんだろう。半分仕事のようなものって言ってたけど、格好はどこかに遊びに行くみたい……。)



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