御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
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首都高速湾岸線「新木場インター」で降りてすぐのところに、目指す夢の島マリーナはあった。
(海、きらきら光ってきれい……。)
プジョーの後部座席から、美月はちらちらと見える海を見つめる。
もちろん鳴門の海とは違うが、美月は海が好きだった。
いったいどこに連れて行かれるのかと不安だったのだが、船で海に出るのなら不安になることもなさそうである。
「マスタングで来なくてよかったよ。みっちゃんいるとは思わないじゃん。言えよ、マジで」
「言うとうるさいからな」
窓の外に目をやる雪成は、どこ吹く風だ。
「まったく……ワガママなんだから。知らないよ〜」
運転席のハジメは、助手席の雪成を軽く肘でついた後、駐車場に車を乗り入れた。