御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「すみません、急についてきてしまって」


 車を降りて頭を下げる美月に、ハジメは「いやいや、わかってるって。ユキが無理に連れて来たんでしょ」と首を振った。


「それにしても……なんかあれだね。会わなかったのはちょっとだけなのに、きれいになったね。どうしてかな」


 影ができるほど長いまつ毛に縁取られた瞳は、男らしい色気に溢れている。

 なんとなく雪成とのことは勘付かれていると思ったが、それにしても近すぎる。


「そんなことないですよ」
「あるよ。でも大丈夫?」
「え?」


“でも大丈夫”とはどういう意味か。

 尋ねようと口を開きかけた瞬間、
「ハジメ」
 雪成が美月の腕を掴み、自分に引き寄せた。
 

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