御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「あらヤダー」


 そんな雪成を見てハジメは肩をすくめ、それから雪成と美月を連れてマリーナへと向かう。


「油断も隙もないな」
「でも冗談ですよ?」
「嘘が誠になることもあるだろう」


(嘘が誠になることもある……かぁ。私と雪成さんみたいなことかな……。)


 そんなことを考えながら、美月は雪成と並んでハジメのあとをついて歩いた。


「ところでどんなクルーザーなんですか?」
「ハジメが所有している船で、全長は40ft、一階はカウンターバーとリビングでくつろげて、二階でバーベキューが出来る。四、五十人は乗れるだろうが今日集まるのはおそらく二十人くらいだろうな……」


 そう答える雪成は、やはりなんとなく心ここに在らずといった雰囲気である。



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