御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「皆さん同級生なんですか?」
「いや、年の違うヤツもいるから、大雑把に言えば、子供の頃から知ってる幼馴染ってところかな」
「それでも仕事なんです?」
「飲んでるとたいてい仕事の話になるし、ここだけの話で終わらない。それが面倒なんだ」
そして軽くため息をついた雪成は、美月の手を引いてクルーザーへと乗り込む。そして最後尾のハジメを振り返った。
「今回は、これだけか?」
「いやー……あー、あいつも来るって話だったんだけど……あっ、来た!」
ハジメは背後を振り返り、
「ほら、走れ、走れー! 遅刻だぞー!」
と、ゲラゲラ笑いながら手を振った。
その瞬間、雪成に握られた手が離れ、それから指が絡みついてくる。
(恋人繋ぎ……?)
出航の時間がギリギリだということで、慌ただしく全員が中に乗り込んできた。
それからゆっくりとクルーザーが動き始める。