御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「菜穂〜!」
他のメンバーもワラワラと“菜穂”と呼ばれた彼女の周りに集まり、ハグを交わしていく。
(なんだか太陽のような人……。)
彼女はよく笑う、きさくな雰囲気を持つ美人だった。
そこに自分にはない、天真爛漫な明るさを感じて、美月は羨ましく感じた。
だが菜穂の視線が、自分を取り囲む輪を外れて、遠巻きにしている雪成の上に止まった。
「あっ、珍しいっ! ユキがいる!!」
ビシッと指をさされた雪成は、軽く手を上げる。
「ああ」
「“ああ”じゃないよ! ほんと何年ぶりなの? まぁ、元気そうでよかったけども……」
人の輪から抜けて近づいてきた菜穂は、雪成の隣にいる美月を見て、首をかしげる。
「こちらの方は? 初めてだよね」
「ああ、俺のーー」
「森田美月といいます」