御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

【KOTAKA】社長の小鷹孔明(こたかひろあき)は、老舗のボンボンを絵に描いたような男性である。

 背は高くガッシリとしているのだが、その顔は柔和で、いつもニコニコと笑っている印象が強い。


「聞いたよ。寺前くんの代わりにきてくれるんだってね」
「はい。森田と申します。よろしくお願いいたします」
「なんだか悪いね」


 社長は肩をすくめた。


「寺前くんには、一人でもいいよって言ったんだが、以前酔っ払って橋から落ちそうになったんだ。それでもう怒られて怒られて……以後、見張られるようになった」
「は、橋から……」


 なるほどこれは、確かに目が離せなさそうである。
 美月はクスッと笑ってしまった。


「社長が橋から落ちないように見守っていますね」
「ははは、よろしく頼むよ〜」


 その瞬間、社長の笑って目を細めた顔が雪成とソックリで、ドキッとする。


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