御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

『ごめんねぇ、朝早く』
「それはいいけど、どうしたの?」
『じつはおばあちゃんが入院して手術したのよ』
「……えっ!」


 母の言葉に一気に覚醒した美月は、ベッドから飛び降りる。


「どういうこと⁉︎」
『最近体調を崩してねぇ、病院に行ったら、そこで脳梗塞まで見つかってね。手術も無事終わって、後遺症もないだろうって言われてるんだけど、あんたに会いたがってるのよ。気が弱くなってるんだと思うんだけど……帰ってこれない?』
「わかった、今夜仕事終わったらそのまま帰るから!」


 仕事が終わって、すぐに飛び出せば間に合う時間の飛行機があるのだ。

 母と約束をしてから通話を終え、美月は「はぁ」とため息をつく。


 つい昨日、祖母のことを考えたばかりである。
 手術は成功したと言われても、やはり心配だった。


「一応しのぶちゃんに言っておこう……」


 LINEで“最終の飛行機で帰る”と知らせると、起きていたらしいしのぶからすぐに返事があった。


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