御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
大人で挫折を知らない副社長と自分は、違う……。
「私には無理です……」
なんとなく気まずくて目をそらした。
雪成は、何か言いたげに美月を見つめたが、始の
「とりあえず問題ないってことでいいかな」
という言葉に無言でうなずいた。
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ヴィラの二階には寝室が二つ。広い部屋に間接照明とセンスのいい家具が配置されており、ベッドはKOTAKA製の最高級ダブルベッドである。
広い方の寝室を雪成に譲り、美月は荷物を広げて着替えのスーツやシャツ、部屋着などをクローゼットに仕舞った。
まず昼からは、商工会議所の会頭を務める地元企業を筆頭に挨拶まわりだ。もちろん美月もついていく。
(簡単につまめるものを食べてから行ったほうがよさそうね。)