御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
下ろしていた髪をバレッタで留め、寝室を出る。廊下を挟んだ雪成の部屋のドアをノックした。
「ランチを頼もうと思いますが、何か召し上がりたいものはありますか?」
すると内側からドアが開いて、雪成が顔を出した。
「サンドイッチでいい。あとコーヒー」
「かしこまりました」
美月は階段を降り、一階リビングに備え付けている電話から、フロントにサンドイッチとコーヒーを二人前頼み、そのまま一階を見て回った。
広いリビングと立派なキッチンがついている。その他にバス、トイレ、さらに中庭にはプールと、そこに突き出す形でジャグジーまで設置されていた。
行ったことはないが、落ち着いた高級アジアンリゾートをそのまま持ってきた、といった感じである。
(いったい一泊いくらくらいするんだろう……。確か本館のほうは一泊5万円だったはずだけど。)