御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「……美月」


 雪成はどこか困ったように、それでも優しく美月の名前を呼んだ。

 美月のそっけない態度に、雪成はここ数日の行いから自分に非があると感じ取ったらしい。


「すまなかった」


 素直な雪成の謝罪の言葉に、美月の心臓がギュッと締め付けられた。


「謝るようなことをされたんですか……?」


 謝られると、今度は逆に泣きたくなる。


(今さらだけど、否定してほしい……。誤解だって、言ってほしい……。)


 そんな祈るような思いで顔を上げると、雪成は本当に申し訳なさそうな表情を浮かべていた。


「ーーそうだな。本当に……すまなかったと、思ってる」



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