御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

(すまなかったって……思ってる?)


「だから……詫びと言ってはなんだが、土日でどこかに出かけないか? ゆっくりして、それから俺の話を聞いてほしい」


 雪成は至極真面目に、言葉を選んでいるように思えた。


(俺の話を聞く……?)


 ゆっくり、二人きりになって、彼の結婚話を聞かされるというのだろうか。
 それとも、今まで通りこの関係を続けたいというのだろうか。
 そんなことをオーケーする女だと思われているのだろうか。


 美月には雪成の意図することが、全くもってわからなかった。


「行きません」


 美月は首を横に振る。


「なぜだ」
「今日、仕事が終わったら実家に帰りますから」
「実家?」


 変わらず美月の冷ややかな返答に、雪成は戸惑ったように眉根を寄せる。


「実家に帰るとはどういうことだ……。俺は聞いてないぞ」

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