御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
美月は自分を止めることができなくなった。
「雪成さんに、私が滉一くんと会うのを咎める権利なんてないですよね⁉︎」
大声をあげた美月に、雪成は息を飲む。
「本気で言ってるのか⁉︎」
だがそれでも美月は止まらない。
「本気ってなんですか? 雪成さんはただの一度だって、私のこと本気で好きだなんて言ったことないじゃないですか!」
「……っ……」
そして、それは雪成が意図していたことに違いないのだ。
(そうだ。可愛がってやるとか、エッチする意味で……愛してやるとか、そんなことはたくさん言われたけど……考えてみれば、たった一言の“好き”すらなかった……。)
なんということだろう。
口を開けば開くほど、どんどん雪成との距離が遠くなる。
目を逸らしてきたことに、向き合わされる。