御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 美月の自宅は閑静な住宅街にある二階建ての一軒家である。

 翌朝、美月を自宅まで送ったしのぶは、
「とりあえずまた連絡するわ」
と言って帰っていった。

 美月が明日の昼の便で東京に戻る予定なので、それまでになんとかしてくれるということだった。


(滉一くん……会えるかな。会えたらいいけど……。)



「ただいま〜」


 そんなことを考えながら、鍵を開けドアを開ける。


「ワンワンワンワン!」


廊下の奥から、チャリチャリと爪音を鳴らしながら、ミニチュアダックスのハトムギが走ってきた。


「ハトムギ〜!」


 ワシャワシャと顔や体を撫で回していると、
「あ、おかえり〜」
美月の母がエプロン姿で顔をのぞかせた。


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