御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「何おっしゃってるんですかっ!」
「水着でも入れるんだぞ」
「水着でもダメですっ!」
「そんな全力で断らなくてもいいだろ」
雪成はクスッと笑って、コーヒーを口に運ぶ。
冗談なのに、本気で拒むのを笑われたのだろうか。
こんな冗談でも、いちいちさらっと流せない自分が子供っぽくて嫌になる。
(そういえば、元カレにも「真面目すぎる」と言われたことは何度もあったっけ……。)
「……森田」
「すみません」
美月は笑って、片付ける必要のない食器を片付けるために立ち上がりその場を離れる。
「私、ほんとバカみたい……」
さっきから、自分を貶めるような卑屈な言葉しか出てこない。そして自分が嫌になるのエンドレスである。