御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 舞の言うことはもっともだった。


 生まれ育った環境が違いすぎるのは、すれ違いを生む原因になって当然だ。
 実際美月は、一緒にいる間、いろんなことが違いすぎると驚かされてばかりだったし、自分はここにいていいのかと、コンプレックスを刺激されることもあったのだから。


「美月、舞は意地悪で言ってるんじゃないのよ」


 うつむく美月に、母が助け舟を出す。


「そんな、世界が違う人と一緒にいても、結局傷つくのは美月だから、心配してるのよ」
「……うん」


 何も言わないが、父も同じ気持ちなのだろう。心配そうに新聞から顔を上げ、美月を見つめていた。


「その……こうやって心配してくれるのは、私が……滉一くんのことで、たくさん心配かけたせいだよね。それは謝る。ごめん」


 美月の言葉に、家族が一瞬ホッとした表情を浮かべる。
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