御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「美月……」
舞は何か言いたそうに口を開いたが、結局
「わかった」
と、うなずいた。
「舞……」
両親が話が違うと言わんばかりに顔を見合わせる。
「しょうがないじゃん。美月が大丈夫だっていうんだから。一度心に決めたら頑として譲らないからね。上京のときだってそうだったでしょ。全員の反対を押し切って行っちゃったんだからさ。お父さん、お母さん、心配するのはヤメヤメ。いざとなったらウチに帰ってきたらいいって、どんと構えてればいいのよ。家族なんだから。ほら、美月が生きてるだけで丸儲けよ〜」
あっけらかんとした表情の舞は、肩をすくめて 、お味噌汁のお椀を口元に運ぶ。
「……そうね。いつでもウチに帰ってきたらいいんだからね」
舞の発言に、母がうなずいた。父も渋い顔をしたが、なんとか飲み込もうとしているのは表情でわかった。