御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「今、どこにいるんだ。しのぶに聞いても『テメーに教えるか』の一点張りで……」
「東京で働いてる」
「はっ!?」


 滉一が驚いて目を丸くする。


「美月が東京で働いてんのか?」
「うん」
「お前、騙されてないか?」
「え?」


 騙されるとは一体どういうことなのか。

 怪訝そうに眉を寄せると、滉一は美月ににじり寄った。


「お前、ホワーンとしてるだろ。一人暮らしもしたことないのにいきなり東京なんて……つか、ちゃんとした職場なのか?」

 
 自分をコテンパンに振った男に心配されるのも複雑だが、聞き捨てならない内容である。


「やめて、ちゃんとしたところだよ。今日だって仕事できたんだから」


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