御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「いや、ほんとよ。間違いないもん。まぁ、確かに色々別れさせるために策を練った感じはあるけどさ……。そのくらい誰でもやるでしょ。それに私、コウのことずっと好きだったし、純愛だし。森田さんとは別れたのは彼の意志よ。ぶっちゃけ、八年も付き合ってマンネリだったんだと思うよ」


 そしてそのまま、一緒にコンビニに入る。

 女はカゴを持ち、ファッション雑誌やペットボトルを入れ、カウンターに並ぶ。相変わらず電話をしながらだ。


「……えっ、うそっ……まさか死んだりしない、よね……そんなの、困る……。だってコウ、優しいから同情して戻っちゃうかもしれないじゃん」


 女は少し困ったようにそんなことを口にした。


「あの子、どこで働いてたんだっけ。あー……福田税理士事務所……。ん、わかった。お兄ちゃんに頼んで様子見に行ってもらうわ」


 そして女は携帯を切り、支払いを済ませてコンビニを出る。


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