御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
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森田美月。二十六歳。大学卒業後に福田税理士事務所に入社。真面目で取引先の評判もいい。
学生時代から長く付き合っていた恋人、三浦滉一と別れたばかり……。
やはり彼女は、恋人と別れてしまったのだ。
彼しかいないと微笑んでいた彼女のことを思うと、どれほど傷ついているだろうと思う。
雪成は本社の副社長室で、東京に戻ってすぐ送られてきた報告書を読み終え、ハァ、とため息をつく。
だが、こんなことを知って、いったい自分はどうしたいのだろう。
彼女のことを調べさせる前から、そして今も、雪成はずっとそのことを自問していた。
(まるでストーカーだな……。)
テーブルの上に置いていたスマホがメッセージを知らせる。手にとってみれば、ニューヨークにいる菜穂からだ。
【会いたい。すごーく会いたい】
「……いったい何を考えているんだか」