御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 雪成はまた何度めかのため息をつく。
 
 菜穂とは既に終わっているが、幼馴染としての関係まで切れたわけではない。
 と言っても雪成としては、菜穂のワガママにまともに付き合う気はなかった。


【忙しい。ハジメに遊んでもらえ。】


 適当に返事をしたせいで長文のメッセージが返ってきたが、それに返事はしなかった。
 そしてまた報告書をジッと眺める。


(俺は、どうしたいんだ……。)


 彼女を自分のものにする?

 だが、自分とあの男は何もかも違いすぎて、好きになってもらえる自信がない。俺はあの男の代わりにはなれない。

 けれど俺自身を受け入れてもらえる自信もない。

 だったら、どうしたら……。
 どうしたら……。


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