御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 雪成はそう叫ぶと、片手で顔を覆ってしまった。
 見れば耳が真っ赤だ。


(もしかして……恥ずかしがってる……?)


 だが確かめないわけにはいかなかった。


「あの……私が応募してくる可能性にかけたということでしょうか……」
「そうだ……」


 美月は心底驚いていた。

 確かに東京に行ったらすぐに働こうと決めていた。忙しいほうが気がまぎれるからだ。

 だが自分が【KOTAKA】に採用されたのは、“運がよかった”からだと、信じきっていた。今だって、雪成から聞かされているというのに、半分信じられない気持ちなのである。


 呆然としている美月を見て、雪成は観念したように唸り声を上げる。


「いいか。俺はお前が思ってる以上に用意周到で、そして独占欲の強い、最悪な男なんだ!」


 そして雪成は顔を上げ、美月の体を抱き寄せた。


「……こんなみっともないことをするくらい、俺はお前が好きなんだ!」



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