御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「だから三度目は……美月が働いていた、福田税理士事務所……だ」
「えっ⁉︎」
想像もしていなかった雪成の答えに、美月は死ぬほど驚いた。
「じ、事務所に来たんですかっ⁉︎」
「行ったよ……行った。仕事にかこつけて、現地の取引先と一緒に行った。だけど美月は俺なんか微塵も認識してなかった。お茶を出してくれたがな。ふっくらしていた頬もすごく痩せていて……俺も当然声なんか掛けられなくて、すごすご帰った……。そしてあのときに思ったんだ。俺は美月がやっぱり好きで……美月には絶対に笑って欲しい……あの笑顔を取り戻せるなら、なんでもしようってな……」
そして雪成は観念したように美月の腰に腕を回す。
「あーもう、自分でいうのもなんだが、こんな自分に死ぬほど引いてるよ。完全にストーカーだからな……」
雪成は美月の肩に顔を埋める。
「美月。惚れてるお前にこんなことを話すくらいなら、死んだほうがマシだって心底思ってるのだけは、わかれ。いいな?」
「えっ、あの……ご、ごめんな、さい?」
なぜか謝らされてしまった美月である。