御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 美月が周囲を見渡すと、商業施設に併設され店が多く目に入る。しのぶも辺りを見回した。


「あそこに入るか?」


 しのぶが指さしたのは、オープンカフェになっているイタリアンだった。


「でもすごく高いよ、ああいうところ」


 だいぶ慣れたとはいえ、東京のおしゃれな店は、とんでもなく値がはるのである。場所によっては、コーヒーが千円するところもある。美月も上京した当初は驚いたものだ。


「いいよ、別に。オヤジの金だし。迷惑料ということにすりゃあいい」


 しのぶはくすくす笑って美月の手を取ると、目の前にあったイタリアンカフェへと向かった。


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