御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 白ワインを飲みながらお互いの近況を話し、カルパッチョや生ハムをつまむ。
 しのぶは都内で行われた日本酒の品評会と懇親会に参加していたらしい。


「どうだった?」
「……そうだなぁ。まあこれからは国内消費以上に、海外にどうやって売るかって、みんな考えてたな。消費動向を見りゃ当然だけど」
「しのぶちゃんの出番じゃない」


 しのぶは見た目はパンクだが、根がお嬢様なので留学経験もあり英語もペラペラである。


「確かに、今後はそういう仕事が増えそうだ」


 そしてしのぶは、魚介にフォークを突き刺して、口の中に放り込む。


「……山邑リゾートのレベルの高さがよくわかるな」
「それは仕方ないよ」


 もちろん美味しくないわけではないのだが、やはり海の幸を売りにしているところとは如実に差がある。


「まぁなぁ……」


 モグモグしながら、しのぶはふと思い出したように美月に尋ねる。


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