御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
しのぶと別れた後、美月はタクシーに乗って雪成と住むマンションへと戻る。
マンションも六本木の中心にあって、十分歩ける範囲なのだが、雪成は「危ない」と、独り歩きを許さなかった。
マンションのドアを開けて、
「ただいま帰りました」
と声をかけると、ちょうどシャワーを浴びたばかりらしい、雪成が髪をタオルで拭きながら姿を現した。
「おかえり」
「はい、ただいま……です」
いつも自分がおかえりという立場なので、なんだかこのやりとりがくすぐったく感じる。
(なんだか家族みたい……。)
「楽しかったみたいだな」
ニコニコと笑う美月を見て、雪成は嬉しそうに眼を細める。
「はい」
うなずくと同時に、美月の体が抱き寄せられた。