御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
雪成の体はとても暖かい。
背中に腕を回し身体をぴったりとくっつけて目を閉じると、大きな船に乗り、波に揺られているような気になる。
「そういえば、山邑さんに、花火を観ようって誘われました」
「美月ひとりをか? あいつは油断も隙もないな……当然ダメだぞ」
雪成は美月の背中をゆっくりとなでる。
どうやら美月ひとりが誘われたと勘違いしたらしい。
「そんなわけないじやないですか。雪成さんと一緒にですよ」
くすくす笑いながら美月が顔を上げると、雪成は「ああ」と目を細める。
「そういえば誘われていたな……だが、あいつの主催するパーティーなんか、これから先いくらでも二人で付き合わされるさ。今年はいいだろ」
そして美月のあご先を持ち上げて、今度は額にキスをする。