御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
『おうおう。謝るってことは悪いって思ってんだな?』
「うん……実は昨日から帰ってきてるんだ。仕事なんだけど」
『今は?』
「今は大丈夫。一人で仕事してたから。そろそろ何か食べようかなって思ってたくらいだし」
『ふーん。じゃあ迎えに行くわ』
「えっ!?」
『飯でも食いながら話そう。どこいんの』
「……山邑リゾート」
『すぐ行く』
そして一方的に、プツッと電話が切れた。
「はぁ……」
東京に行くときも、しのぶとは家族以上にやりあったのだ。
これはまた荒れそうだな、と思いながら、美月は軽くメイクをし、ワンピースからデニムに履き替えると、山邑リゾートのロビーへと向かった。
「あれ、みっちゃんお出かけ?」
美月の姿を発見したハジメが、人懐っこく手を振ってくる。彼の周囲には部下らしいスーツの男女が立っていた。