御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「はぁ……暗すぎる……」


 ソファーにうつ伏せになりクッションを抱きしめる。
 すると頭上から、
「ずいぶん大きなため息だな」
と、雪成の声が聞こえた。


「えっ!?」


 いつの間にか帰ってきていたらしい。

 美月は慌てて飛び起き、ソファーの背もたれに手をついて自分を覗き込んでいた雪成と向き合った。


「ごめんなさい、お帰りだったんですね、気づかなくって……!」


(やだ、子供みたいなところ見られちゃったよ!)

 雪成が普段付き合うような女性は、ソファーであんな風にゴロゴロしないだろう。

 乱れた髪を直しながら、美月は頰を朱に染める。


「いや、こっそり入ったから」
「なんでそんなことするんですか!」




< 66 / 323 >

この作品をシェア

pagetop