御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
意味がわからないと抗議の声を上げると、
「そういう、驚く顔が見たかったんだよな」
と、雪成は笑い、美月に手を伸ばして頰をプニプニとつまむ。
(また【餅】にする〜!)
完全に遊ばれているが、美月にはなすすべがない。
「ところで美月。俺に何か言わなくちゃいけないことがあるんじゃないのか?」
雪成が軽く首をかしげ美月を見下ろす。
「言わなくちゃいけないこと?」
心当たりがない。美月も首をかしげた。
「えっと……昨日頂いた名刺の整理は終わりました。メールの振り分けも終わってます」
秘書としてやるべきことはやったと思う美月である。
「隠すのか? そうじゃないだろう」
ゴルフで少し日に焼けた雪成は、いつものスーツ姿より野性味が増した精悍な雰囲気である。
(なんだか怖い……かも……。)
雰囲気に飲まれそうになった美月は、反射的に後ずさっていた。
「なぜ逃げる」
雪成がじりじりと間合いを詰めてくる。
「なぜって、ふくしゃ、ゆ、雪成さんがこっちに来るから……で」