御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 気がつけば壁に追い詰められていた。

 しかも雪成が肘から下全部を壁についているので、かなりの至近距離である。

 ゴルフのあとシャワーを浴びたのだろう。雪成からは清潔ないい香りがした。


(何か私、怒らせるようなこと、した?)


 自分の心臓がドキドキうるさい。

 雪成が何を言いたいのか、自分がどうしたらいいかわからない。


(私が何かしたから……?)


 不安に駆られて顔を上げると、雪成の肉食獣のように強い視線とぶつかり、
「あの……ん、」
キスで言葉を奪われた。


 何度も方向を変えて重ねられる唇に、頭が真っ白になる。

 ようやく唇が離れて、美月は、震えながら雪成を見上げた。



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