御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「ハジメにかつがれた……クソッ……」
どうやら山邑に適当なことを吹き込まれたらしい。
なんとなく、あの人ならあることないこと面白がって言いそうだなと思いながらも、嫉妬という言葉に不思議な感覚を覚えた。
(雪成さん、私が男の人とここで会ったって思ったの? だから嫉妬……?)
わけがわからない。
美月は混乱しつつも、じっとひざまずいたままの雪成を見下ろす。
「あの……そろそろ立ち上がってもらえないでしょうか……」
「無理」
即座に却下された。
「でも、困ります……」
「わかってる。わかってるが今は無理だ。このまま少し待ってくれ」