御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「確かに、行かない方が、いいですよねっ……みんな、私とっ、滉一君のこと、知ってるからっ、お祝いムードにっ、みず、さしちゃう……っ」
「美月……」
雪成の手が優しく美月の頭を引き寄せる。
彼の清潔なシャツに、美月の涙がにじんで吸い取られていく。頰を押し付けた雪成の胸は広く暖かく、心臓の音に心が落ち着くような気がした。
そうやってしばらく美月の肩を手のひらで撫でていた雪成だが、
「……一緒に行こう」
と言い、美月を驚かせた。
「一緒にって……同窓会に?」
雪成はうなずく。
「どうしてですか!?」
美月は信じられないという面持ちで雪成を見上げた。
「美月が来なければ、話題になるのは避けられない。だが俺が一緒に行けば、誰も美月を可哀想だとは思わない」