御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 美月が顔をあげると、雪成は大きな掌で美月の頰を撫で、頰にかかる髪をふわりとかきあげる。

 優しくあたたかい手だった。


「でも……そこまで甘えていいんですか?」
「いいよ。言っただろう。俺はお前を可愛がりたいし、甘やかしたいんだ」


 そして雪成と美月は、同窓会のために延泊を決め、夕食に招待してきたハジメにその旨を告げたのである。



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「えー、恋人のふり? なにそれ、面白そう! っていうか、そういうのならむしろ俺が適任な気がするけどなぁ〜ユキに出来るの?」


 どっしりとした赤ワインを飲みながら、ハジメはニヤリと笑う。


 ヴィラのレストランで食事をしたあと、ハジメに雪成が誤解されてはいけないと、美月が簡単に延泊の理由を説明したのだ。



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