御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
(本当に、雪成さんが恋人だったらよかったのに……。)
そんなことを考えて、自分の甘さに胸の奥がひんやりと冷たくなった。
(何考えてるの、私……。)
それこそ贅沢に過ぎる。バチが当たると本気で思う。
慌ててその考えを打ち消した。
それから雪成は美月を解放すると、にっこりと満足げに笑い、美月の腕を自分の腕に引っ掛けた。
「行こうか」
「……はいっ」
そして美月は、勇気を出して最初の一歩を踏み出したのだ。