御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
入り口で受付をしていたのは居酒屋の店員だった。
「せめて私に払わせてください」という美月を笑って、雪成が二人分の会費を支払い、中に入る。
六人テーブルが六つと、奥に大きな座敷がある。同窓会と言っても同じ学年が集まるだけではないので、それぞれ自由に話しているようだ。
最初に美月に気づいたのは手前のテーブルに座っていた女子たちで、同級生だった。
それまで和気藹々と話していた彼女たちは、驚いたように目を丸くする。
その目は、まさか美月が滉一主催の同窓会に来るとは思わなかったとはっきりと物語っていた。
「えっ、うそーっ!」
だがその中に一人、同じクラスで親しく話をしていた女子がいて、跳ねるように椅子から立ち上がり、
「キャーッ」
と叫びながら美月に、抱きついてきた。
「美月ちゃーん!」
「トモちゃん、久しぶりだね!」