御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「彼女が同窓会に行くというので、無理言ってついてきたんだ」
「かのじょ!」


 同窓会に恋人を連れてきている人はたくさんいる。だが基本的に同じ街に住む先輩だったり後輩だったりで、顔見知りが集まるのが常だった。

 そこにいきなりやってきた見知らぬ男にテンションが上がったらしい。

 トモははしゃいだようにその場でぴょんぴょんと飛び跳ねる。


「いやーん! 本当にそういう意味の彼女!? てっきり私……」


 トモはそれまでの勢いを失って、口ごもる。

 滉一を無意識に探しているらしい、あたりを彷徨うトモの目に悪意は感じられない。


(当然だ。誰だって私と滉一君のことをセットで考えるんだから。でも大丈夫。雪成さんは、私は可哀想じゃないって言ってくれた。)


 美月は笑って隣の雪成の腕を取り、そっと体を寄せた。


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