永すぎた春に終止符を
最終的にさらに5人も人が増えて、予約した店の一番大きな部屋に変更してもらった。
梨沙と幾美さんは少し早めに着いて、出欠の確認をしていた。
当日急に参加するって言う人もいた。
「あれ?安田さんだ。めずらしいね」
幾美さんが、いち早く安田さんを見つけて、声をかけた。
「はい…今日はよろしくお願いします」
と彼は律儀に答える。
幾美さんが、梨沙のとなりに座るように安田さんに声をかけた。
「原田さん、幹事の仕事、いつもありがとうございます」と安田さん。
「どういたしまして。たのしんでね」
安田さんが、どうもと答えて上着を脱いだ。
「あれ?そのネクタイ、安田さんのだったんだ」
「これがどうかしましたか?」
安田さんは、
幾美さんの質問に驚いている。
「パスタのソースこぼしたやつでしょう?」
「どうして原田さんが知ってるの?」
「庶務課ですから、何でも筒抜ですよ。そっか…じゃあ、お昼一緒だったのも安田さんだったんだ」
「何の話ですか?」