永すぎた春に終止符を


最終的にさらに5人も人が増えて、予約した店の一番大きな部屋に変更してもらった。

梨沙と幾美さんは少し早めに着いて、出欠の確認をしていた。
当日急に参加するって言う人もいた。

「あれ?安田さんだ。めずらしいね」
幾美さんが、いち早く安田さんを見つけて、声をかけた。

「はい…今日はよろしくお願いします」
と彼は律儀に答える。

幾美さんが、梨沙のとなりに座るように安田さんに声をかけた。

「原田さん、幹事の仕事、いつもありがとうございます」と安田さん。


「どういたしまして。たのしんでね」

安田さんが、どうもと答えて上着を脱いだ。

「あれ?そのネクタイ、安田さんのだったんだ」


「これがどうかしましたか?」
安田さんは、
幾美さんの質問に驚いている。

「パスタのソースこぼしたやつでしょう?」


「どうして原田さんが知ってるの?」


「庶務課ですから、何でも筒抜ですよ。そっか…じゃあ、お昼一緒だったのも安田さんだったんだ」


「何の話ですか?」

< 34 / 121 >

この作品をシェア

pagetop