常務の秘密が知りたくて…
その日はなかなかエリスが現れなくて、俺は昼寝をしようといつもの木の下で寝転んだ。部屋にいると用もなく呼び出されることもあるし、人の気配があるとなかなか眠れない。
「カイル」
いつもより控えめに呼びかけられ、俺は急いで身を起こした。すると申し訳なさそうな顔をしたエリスが手に花を抱えて近くで立っていた。真っ白で細長い花びらが何枚も集まってふわふわと揺れている。
「ごめんなさい、休んでいるところ」
「別にかまわない」
ゆっくりと近付いてくるとエリスは俺の隣に腰を下ろした。
「庭に咲いていたのを摘んできたの。部屋に飾る前にカイルにも見せたくて」
「俺は花を愛でる趣味はない」
「そんなこと言わないで。私が一番好きな花なの。綺麗でしょ?」
「そうかもしれないな」
それは花のことではなく嬉しそうに花を見せてくるエリスの顔は確かに綺麗で、女だった。それをあえて口に出すことはしない。その代わり
「カイル!?」
何も言わずに身体を倒してエリスの膝に頭を預けた。
「少し眠らせろ」
「ちゃんと部屋で休んだほうがいいんじゃない?」
「このままでいい」
仰向けになるとエリスの顔は赤くなって狼狽えていた。その顔になんだか満足する。そして自然と眠気に誘われそうな自分で驚く。この状況で眠れるなんて。
誘われるようにしてエリスの右手を取ってその手の甲を自分の口元に押し当てた。すると目を真ん丸くしながらも穏やかに笑うエリスの顔を見て俺は意識を手放した。
俺たちは恋人同士でもなければ上下関係もない。友人というのには何か違うようで、この微妙な関係を適切に表す言葉を俺は知らなかった。それでも、こうしたエリスとの関係がずっと続けばいいと思っていた。
「カイル」
いつもより控えめに呼びかけられ、俺は急いで身を起こした。すると申し訳なさそうな顔をしたエリスが手に花を抱えて近くで立っていた。真っ白で細長い花びらが何枚も集まってふわふわと揺れている。
「ごめんなさい、休んでいるところ」
「別にかまわない」
ゆっくりと近付いてくるとエリスは俺の隣に腰を下ろした。
「庭に咲いていたのを摘んできたの。部屋に飾る前にカイルにも見せたくて」
「俺は花を愛でる趣味はない」
「そんなこと言わないで。私が一番好きな花なの。綺麗でしょ?」
「そうかもしれないな」
それは花のことではなく嬉しそうに花を見せてくるエリスの顔は確かに綺麗で、女だった。それをあえて口に出すことはしない。その代わり
「カイル!?」
何も言わずに身体を倒してエリスの膝に頭を預けた。
「少し眠らせろ」
「ちゃんと部屋で休んだほうがいいんじゃない?」
「このままでいい」
仰向けになるとエリスの顔は赤くなって狼狽えていた。その顔になんだか満足する。そして自然と眠気に誘われそうな自分で驚く。この状況で眠れるなんて。
誘われるようにしてエリスの右手を取ってその手の甲を自分の口元に押し当てた。すると目を真ん丸くしながらも穏やかに笑うエリスの顔を見て俺は意識を手放した。
俺たちは恋人同士でもなければ上下関係もない。友人というのには何か違うようで、この微妙な関係を適切に表す言葉を俺は知らなかった。それでも、こうしたエリスとの関係がずっと続けばいいと思っていた。