常務の秘密が知りたくて…
「おい、しっかりしろ! 目を開けるんだ!」
必死で声をかけても、もう一人の冷静な自分が告げてくる。
今まで敵はもちろん何度も仲間の死を間近で見てきた。だから、分かる。いくら傷を塞いでもこの出血量なら助からない。
その証拠にエリスの目は固く閉じられていて、その体温はどんどん奪われていく。妙に冷えていく頭に対して、それでも目の前に起こっていることがどうしても信じられない。
最後に会ったとき抱きしめた彼女は温かくて息をしていた。笑って、そして泣いていた。
「おい、エリス! しっかりしろ、おい!」
いくら叫んでもその目が開けられることはなく、体が冷たくなっていく。そんな彼女を俺はただ抱きしめることしか出来なかった。
後から聞いたところによると王家の根絶を狙った国から二人の刺客が送られて、狙いはサラ王女だったらしい。素性を偽り王女に謁見した刺客が至近距離で王女に刃を向けたとき、エリスが前に飛び出たのだという。
一太刀目は受けることが出来たが、結局もう一人の刺客が潜んでいたことに気付かず、その刺客からの攻撃は丸腰で王女を庇ったそうだ。エリスのおかげで王女は助かった。王家も守られた。それでも
まだ実感がわかない。見るかどうか最後まで悩んだエリスの眠っているような穏やかな死に顔。血は拭われ好きだと言っていた真っ白な花に囲まれている彼女は綺麗だった。でもその目が開くことは決してない。
あれから王女は塞ぎこみ、この場にはいない。エリスを知らない者はその行動を口々に誉め称えた。
そうだ、今まで何人もの命が国や王家のために散っていった。それはとるに足らないことで、いちいち感傷に浸るべきではない。今回は少しその相手と関わりすぎただけなのだ。
必死で声をかけても、もう一人の冷静な自分が告げてくる。
今まで敵はもちろん何度も仲間の死を間近で見てきた。だから、分かる。いくら傷を塞いでもこの出血量なら助からない。
その証拠にエリスの目は固く閉じられていて、その体温はどんどん奪われていく。妙に冷えていく頭に対して、それでも目の前に起こっていることがどうしても信じられない。
最後に会ったとき抱きしめた彼女は温かくて息をしていた。笑って、そして泣いていた。
「おい、エリス! しっかりしろ、おい!」
いくら叫んでもその目が開けられることはなく、体が冷たくなっていく。そんな彼女を俺はただ抱きしめることしか出来なかった。
後から聞いたところによると王家の根絶を狙った国から二人の刺客が送られて、狙いはサラ王女だったらしい。素性を偽り王女に謁見した刺客が至近距離で王女に刃を向けたとき、エリスが前に飛び出たのだという。
一太刀目は受けることが出来たが、結局もう一人の刺客が潜んでいたことに気付かず、その刺客からの攻撃は丸腰で王女を庇ったそうだ。エリスのおかげで王女は助かった。王家も守られた。それでも
まだ実感がわかない。見るかどうか最後まで悩んだエリスの眠っているような穏やかな死に顔。血は拭われ好きだと言っていた真っ白な花に囲まれている彼女は綺麗だった。でもその目が開くことは決してない。
あれから王女は塞ぎこみ、この場にはいない。エリスを知らない者はその行動を口々に誉め称えた。
そうだ、今まで何人もの命が国や王家のために散っていった。それはとるに足らないことで、いちいち感傷に浸るべきではない。今回は少しその相手と関わりすぎただけなのだ。