常務の秘密が知りたくて…
俺がこうしてここにいるならエリスも生まれ変わっているかもしれない。ふとそんな考えが頭に過ぎってから周りを見る目が変わった。もし同じようにこの時代に生まれ変わっているのなら今は幸せなんだろうか。
幸せでいて欲しい。俺のことも前世のことも覚えていなくてもかまわない。今度こそ誰かのためではなく自分が好きになった相手と結ばれていて欲しい。そうじゃなくても、自分の幸せのために生きて笑っていてくれるならそれでいい。
会いたいなんて思わない。俺にはひっそりと祈ることしか出来ない。そう思っていたのに……
「白須絵里と申します」
俺は見つけてしまった。偶然と偶然が重なって出会った彼女は、まさかの自分の会社の社員だった。この出会いを、再会をどう捉えたらいいのかわからない。
このまま何もなかったかのように過ぎ去れば同じ会社とはいえほとんど会うことさえないだろう。どうするべきかと悩みながらも
「覚えていないのか」
結局、彼女を自分の秘書にして傍におくようにしてしまった。やはり、というか彼女は俺のことも前世のことも何も覚えていない。わかっていたはずなのに、それを少なからず残念に思う自分もいた。
エリスの生まれ変わりである彼女に敬語を使われるのはどうも妙な気分だったが、頑なに一線引いてくる彼女に俺も必要以上に近付こうとは思わなかった。それでも彼女のことが気になって、聞けば妹のために仕送りして自分は安いアパートに住んで相変わらず痛々しい手をしている。
幸せでいて欲しい。俺のことも前世のことも覚えていなくてもかまわない。今度こそ誰かのためではなく自分が好きになった相手と結ばれていて欲しい。そうじゃなくても、自分の幸せのために生きて笑っていてくれるならそれでいい。
会いたいなんて思わない。俺にはひっそりと祈ることしか出来ない。そう思っていたのに……
「白須絵里と申します」
俺は見つけてしまった。偶然と偶然が重なって出会った彼女は、まさかの自分の会社の社員だった。この出会いを、再会をどう捉えたらいいのかわからない。
このまま何もなかったかのように過ぎ去れば同じ会社とはいえほとんど会うことさえないだろう。どうするべきかと悩みながらも
「覚えていないのか」
結局、彼女を自分の秘書にして傍におくようにしてしまった。やはり、というか彼女は俺のことも前世のことも何も覚えていない。わかっていたはずなのに、それを少なからず残念に思う自分もいた。
エリスの生まれ変わりである彼女に敬語を使われるのはどうも妙な気分だったが、頑なに一線引いてくる彼女に俺も必要以上に近付こうとは思わなかった。それでも彼女のことが気になって、聞けば妹のために仕送りして自分は安いアパートに住んで相変わらず痛々しい手をしている。