俺様社長の恋の罠

私、崇人さんに誉められたかったのかもしれない。


「営業一課の羽山ってのが作ってるってのは知ってたけど……。それが美月って知ったのは美月が具合悪くて、それを俺が介抱した時。タイプだと思ってた子が、あの書類作ってた羽山だって知って」


崇人さんの手が私の頬に触れる。私に触れる手が、私を見つめる目が、見たこともないくらい優しい色をしていて心臓の動きが速くなる。


「あいつと、付き合ってると思ってたけど。どうしても……傍に置きたくなった。美月が優秀でほんとによかったよ。社長の俺がタイプってだけで、異動させるわけにはいかないからな。清水が書類の作成や整理が苦手なのは本当だから、人事からも即OK出たし」


私が秘書課に異動になったのって、そういう理由だったんだ。


そういえば営業の人達もあんまり驚いてなかったような……。


なんか、やっぱり目をつけられてたか、とられたか、みたいな感じで。


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