俺様社長の恋の罠

ごめん、申し訳ないと頭を下げる私をぶーぶー言いながら見ていた眞木が、急に真顔になる。


「……電話、九条社長だろ?」


そう言われて、ドキッとする。


「うん」


頷いた私を、眞木はじっと真顔で見てる。これは怪しんでる顔だな。でもそれも当然か。


「羽山、お前さ……ほんとに社長となんにもないの?」


こないだから、幾度となく同じ質問をされてる。その度に適当にはぐらかしているのだけど。


「だって清水さんもいるのにさ。こんなに呼び出されるとかおかしくね?俺といる時とか、高確率じゃん」


高確率ではない。百パーセントだ。


これに関しては私も感心している。あの人、千里眼なんじゃないかと思う。


だから疑われても仕方がないのだけれど、私は笑って嘘をつく。


< 17 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop