卒業までに、俺を好きになってくれないか

江梨奈

【江梨奈】



言えなかった……







隣に住んでるリエが

私だなんて



きっと



知れば、私を避ける



駅で可愛い女の子達が、宮原君を見て

きゃあきゃあ言ってた


病人が隣にいたら、悪い気がした



私は、宮原君が想ってくれているような

可愛い女の子ではない



電車を降りて、おばさんの家まで

トボトボ歩く


このまま帰れば、心配されちゃう


それくらい私は、泣いていた


どうして、私は
日本人なのに、日本人じゃないんだろう



「江梨奈!!」



おばさんとおじさんが、2人して

迎えに来てくれた



「うぇっええーーーーん」


2人にしがみついて

小学生のあの頃と同じように、泣いた


用意してくれていた夕食を食べることも

出来ず、お風呂に入っても泣いて


湯上がりのストレッチも泣きながらした


布団に入っても泣いた




< 26 / 50 >

この作品をシェア

pagetop