カタブツ上司に愛された結果報告書
「なによ、じゃあもう答えは出ているじゃない。しっかり自分の気持ちを伝えて、モヤモヤを解消してもらえる答えを貰ってきなさい。でないと私やみんな困っちゃうから」
「……すみません」
本当だよね。ここ最近の私、ミスしてばかりだもの。
真由子さんを始め、先輩達は「気にしないで」「次は気を付けるんだぞ」って笑って言いながら励ましてくれた。
そんな先輩達にプライベートなことで迷惑をかけるわけにはいかない。
いい加減仕事とプライベートの分別をつけないと。
社会人になってもう二年目なんだから。
「今日無理にでも会って自分の想いを伝えてきます。……結果によってはさらに落ち込んでしまうかもしれませんが……」
そうだよ、もしかしたら私の予想は的中していて、あっさり田中さんに振られてしまうかもしれない。
そうしたらきっと私は、しばし廃人になってしまう自信がある。
ひたすら顔を引きつらせながら前もって宣言すると、真由子さんはゲラゲラと声を上げて笑い出した。
「アハハハッ! そうなったらいつものお礼に、私が美海ちゃんのヤケ酒に付き合ってあげるわよ。大丈夫!! 失恋の大先輩である私が自信を持って補償してあげる! 失恋を乗り越えるために必要なのは、アルコールと理解力のある同僚と友達の存在だから」
「真由子さん……」
「……すみません」
本当だよね。ここ最近の私、ミスしてばかりだもの。
真由子さんを始め、先輩達は「気にしないで」「次は気を付けるんだぞ」って笑って言いながら励ましてくれた。
そんな先輩達にプライベートなことで迷惑をかけるわけにはいかない。
いい加減仕事とプライベートの分別をつけないと。
社会人になってもう二年目なんだから。
「今日無理にでも会って自分の想いを伝えてきます。……結果によってはさらに落ち込んでしまうかもしれませんが……」
そうだよ、もしかしたら私の予想は的中していて、あっさり田中さんに振られてしまうかもしれない。
そうしたらきっと私は、しばし廃人になってしまう自信がある。
ひたすら顔を引きつらせながら前もって宣言すると、真由子さんはゲラゲラと声を上げて笑い出した。
「アハハハッ! そうなったらいつものお礼に、私が美海ちゃんのヤケ酒に付き合ってあげるわよ。大丈夫!! 失恋の大先輩である私が自信を持って補償してあげる! 失恋を乗り越えるために必要なのは、アルコールと理解力のある同僚と友達の存在だから」
「真由子さん……」